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2023-12

2012 大晦日 其の1 - 2012.12.31 Mon

今日で2012年が終わりますね


注文をいただいていた、干支の陶板の制作にかかっていたので大晦日の更新になりました


まずは新作の画像を・・

DSCN1041 a
スープカップ(小)

DSCN1043 a
比較です


思っていたより大きさが変わらなくなってしまって、特徴が薄くなってしまったかな

もう少し小さくしてソーサー付けたりしようかなと思ったり・・

もっと突き詰めていきたいですねぇ

取っ手は新しく型を作ってます


で、もう一つが・・
DSCN1045 a
マグカップ

以前にも作ったマグカップをやっと作ることができました

見た目以上に薄くて軽いです



お客様とお話ししたこともあるのですが、取っ手を付けて焼くと

取っ手の重さに引っ張られて本体が歪んでしまうんですね

形もありますし、土、焼成の温度も関係します

もちろん本体に厚みを残すと歪みはでなくなりますが



薄手なものほど歪むのでその歪みを防ぐために「伏せ焼き」という工程があります

磁器の器にするのが一般的だと思うのですが

その名の通り、器を伏せて焼きます

トチンと言われる台のようなものをロクロで作り伏せて焼きます

窯内で作品は高温にさらされ収縮していくのでその時に歪みが起こりますが

トチンに伏せて焼くと、トチンも器と同じように収縮していくので歪みがほとんどでません

画像がこれ
DSCN1047 b
このようにしていつも焼いてます

スープカップの場合だと

・内側、外側と違う釉薬の掛け分け
・裏底の茶色は顔料を塗る
・口元の釉薬を剥がして伏せて焼く

という工程があるのでどこかで失敗をすると作品を並べることもできません

取っ手の付け根の釉薬が縮れることもあります

一番ヒドイのがトチンと器がくっついて取れません、最近はないですけどね(笑)



作業のクオリティをもっと上げていく必要があるなぁといつも思います


9月の文化博物館に間に合わせたくてカップ・ソーサーを作ったのですが
薄手になりすぎ歪んで全滅ということもありました
DSCN1046 a
歪むと卵のような形になっちゃいます

どの程度の歪みが許されるかは人それぞれなんですけどね

ソーサーだけがキレイに焼けるという・・・

実はこういう失敗もありました

もっと技術を磨いていかなければ・・・!




3色のシリーズ、特に取っ手の付いた作品たちはまだまだやりたいことがあります

シンプルなのですが自分の中で本当に奥が深いです

同じ器に色違いのものを組み合わせていくというのがコンセプトでした


出展を繰り返していくごとに色んな方からの嬉しいお言葉を頂いて

作り出した頃から種類も増えて今でもずっと作らせてもらってます



本当にお客様に育ててもらった作品なんだなぁと思える、自分にとっても特別な存在です


今後も大切に、そしてもっと技術を磨いていいもの作りたいです



何より足を運んでもらって見に来てくれるお客様に本当に感謝です

本当に・・・ほんまにありがとうございました



長くなったので其の2に続きます  

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